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クボタの取扱説明書は、純グリース№2が手に入らないときの代わりの銘柄を、4つ名指しで挙げていました。
2026年10月に、編集部がクボタKLシリーズの取扱説明書を開いて確かめた結果です。
しかも、取扱説明書にある「No.2」は商品名ではなく、グリースの硬さを表す番号です。番号の意味が分かれば、店の棚で迷う時間はぐっと減ります。
ホームセンターや通販で、どのグリスを買えばいいか分からない。近くに純正品が売っていない。グリースガンもまだ持っていない。
そんな方に向けて、トラクターのグリスのおすすめを、取扱説明書の指定と規格から整理した記事です。根拠のない順位は付けず、条件ごとに選べる形にしました。
結論から言うと、まず取扱説明書の指定を見て、純正、指定の代わり、同じ種類と番号の汎用品の順で選びます。グリースガンは、手動で400gのカートリッジが入るものが扱いやすい選択です。

この記事で分かることは、次の4つです。
- 取扱説明書の指定と、「No.2」「JCMAS GK」の意味
- 純正が手に入らないときの代わりの選び方
- 条件で選ぶグリスと、グリースガンの選び方
- 1回分の費用と、種類を混ぜないための注意
どれもメーカーの資料や規格、通販の表示で確かめた内容です。金額には時点と税の扱いも添えています。
トラクターのグリスのおすすめは、取扱説明書の指定で決まる?
前半では、取扱説明書の指定の読み方を確かめます。そのうえで、番号と規格の意味、純正が手に入らないときの代わり、種類の使い分けを見ていきます。
まず取扱説明書の指定を見る|クボタは純グリース№2

まず、グリス選びの出発点は取扱説明書です。クボタKLシリーズの取扱説明書には、推奨のオイルとグリースの一覧表がありました。
表の冒頭には、必ず指定のオイルを使うよう書かれていました。そこでは、グリースは「極圧(万能)グリース」で、クボタ純グリース№2と書かれています。さらに、入手できない場合は、メーカーの製品かJCMAS GK規格品を使うよう続いていました。
同じ取扱説明書では、グリースの注入は50時間ごとの点検に入っていました。代かきなどで泥水に入った日は、作業の後に必ずグリースアップするよう書かれています。
また、日本農業機械工業会の純正油の一覧にも、クボタのグリースはNo.2の極圧万能グリースとして載っています。メーカーの指定が、業界団体の一覧でもそのまま確かめられるわけです。
一方、ヤンマーは、ドライブシャフトなどには万能グリスを使うよう案内しています。そのうえで、取扱説明書に指定があれば、指定のものを使うとしていました。
イセキのケミカル用品カタログには、農業機械などに使うシャーシグリスのNO.1が載っていました。同じカタログには、万能の極圧型のシトラックスEPも並んでいます。
このように、指定の書き方はメーカーによって違います。番号も、クボタはNo.2、イセキのシャーシグリスはNO.1と同じではありません。
つまり、他社の機械の情報をそのまま当てはめるのは避けたほうが無難です。お手元の取扱説明書の、オイルとグリースの表を最初に開いてください。
なお、取扱説明書が手元にない場合は、メーカーのサイトで公開されていることもあります。型式が分かれば、販売店でも指定を教えてもらえます。
「No.2」はグリースの硬さの番号|ちょう度とJCMAS GK
では、取扱説明書の「No.2」とは何でしょうか。これは商品の名前ではなく、ちょう度番号と呼ばれる硬さの番号です。
グリースのJIS規格(JIS K 2220)は、ちょう度番号を、混和ちょう度の範囲で分けた番号と定めています。グリースメーカーの協同油脂も、ちょう度はグリースの硬さを表す基本の値だと説明していました。
実は、数字の向きには注意が要ります。コスモ石油ルブリカンツは、ちょう度は大きいほど柔らかく、ちょう度番号は小さいほど柔らかいと説明しています。
具体的には、2号の混和ちょう度は265〜295です。協同油脂の表では、JISの番号とアメリカのNLGIの番号が同じ数字で対応していました。
JIS K 2220は、グリースを使い道で7つに分けています。一般用、転がり軸受用、自動車用シャシー、自動車用ホイールベアリング、集中給油用、高荷重用、ギヤコンパウンドです。
ちょう度番号の範囲も、種類ごとに決まっていました。自動車用シャシーグリースは00号から2号、高荷重用は0号から3号です。
また、ENEOSの石油便覧では、手塗りやグリースガンでの給油には1〜3号が使われると書かれています。トラクターの手差しのグリスアップは、ちょうどこの範囲に入ります。一方、集中給油には000号から0号が使われるそうです。
次に、JCMAS GKです。これは、日本建設機械施工協会が定めた建設機械用グリースの規格で、JCMAS P 040という番号が付いています。
この規格は2004年に制定され、2024年に改正されました。一般用のGKには1号と2号があり、生分解性のGKBは2号だけです。
GKBの生分解性とは、自然の中で分解されやすい性質のことです。荷重に耐える力の基準は、GKが四球式の試験で1961N以上、GKBが981N以上と決められていました。
規格の運用マニュアルによると、それまでのJISの分類では、建設機械に必要な性能を満たしきれていなかったそうです。作業機のピンやブッシュが焼き付く問題が起きることがあったと書かれていました。
そのため、GKには、高い荷重に耐える性能の基準が設けられています。適合品は、2012年10月から「JCMAS GK 1号」のように表示できるようになりました。
純正が手に入らないときは|クボタが挙げる代わりの4品

一方、近くの店に純正品が置いていないこともあるでしょう。クボタKLシリーズの取扱説明書は、そのときの代わりを具体的に書いていました。
| 区分 | 銘柄 | メーカー |
|---|---|---|
| 指定 | クボタ純グリース№2 | クボタ |
| 代わり | エピノックグリースAP2 | JX日鉱日石エネルギー(現ENEOS) |
| 代わり | リゾニックスEP2 | JX日鉱日石エネルギー(現ENEOS) |
| 代わり | ダイナマックス№2 | コスモ石油ルブリカンツ |
| 代わり | ダフニーエポネックスSR2 | 出光興産 |
| 規格 | JCMAS GK規格品 | ― |
つまり、純正が手に入らなくても、指定された銘柄か規格品を選べば、取扱説明書の範囲から外れません。どれも石油会社の、2号の万能グリースです。
たとえば、ENEOSのエピノックAP(N)は、リチウム石けんを使った万能グリースです。メーカーの資料では、400gのじゃばら、16kgのペール缶、180kgのドラムで売られていました。
同じ資料では、2号の混和ちょう度は276でした。2号の範囲の265〜295に、ちゃんと収まっています。
また、出光のダフニーエポネックスSRは、複合リチウムと鉱物油を使ったグリースです。通販サイトの仕様欄では、2号の混和ちょう度は285と表示されていました。
リゾニックスEP2は、今回は通販の商品ページを見つけられませんでした。
ただし、取扱説明書の会社名は古い表記のままで、今は名前が変わっている会社もあります。銘柄も、後の版で「AP(N)」のように表記が変わっていることがあるので、店では番号まで確かめます。
さらに、ほかのメーカーの機械なら、その取扱説明書の指定が優先です。クボタの代わりの一覧は、あくまでクボタKLシリーズの例と考えてください。
実は、純正か汎用かで迷う構図は、エンジンオイルでも同じでした。トラクターのオイル交換費用の内訳もあわせてご確認ください。
種類の違うグリスは混ぜない|入れ替えるときの手順
次に、選ぶときに見落としやすい注意です。それは、今入っているグリスと種類をそろえることです。
グリスは、油を増ちょう剤という成分で固めたものです。この増ちょう剤には、リチウム、カルシウム、ウレアなどの種類があります。
通販の商品ページにも、増ちょう剤の種類が書かれていることがあります。買う前に、今使っているものとそろうかを見ておきましょう。
そして、コスモ石油ルブリカンツのよくある質問は、種類の違う増ちょう剤を混ぜて使うのは避けるよう書いています。グリースが軟らかくなる危険があるという説明でした。
また、協同油脂も、異なるグリースとの混合は避けるよう注意しています。性能が下がることがあるためです。
質問サイトでも、基剤の違うグリースを混ぜると固まる場合がある、という回答が見られました。
ちなみに、協同油脂の混合の表では、組み合わせによって評価が分かれていました。リチウムとカルシウムは△、リチウムとウレアは○です。
ただし、コスモはリチウム系とウレア系なども混ぜないよう求めていて、2社で見方が違います。そのため、迷ったら混ぜないのが安全です。
では、別の種類に替えたいときはどうするのでしょうか。コスモは、増ちょう剤が替わる場合は、できるだけ前のグリースを取り除いてから入れるよう勧めていました。
クボタも、ユニバーサルジョイントのグリースアップの解説で、古いグリースが押し出されたら補給完了と説明しています。押し出された古いグリースは、ウエスで拭き取ります。
なお、混ぜたときや入れすぎたときの影響は、田植え機の記事でも整理しています。田植え機のグリスの選び方と入れすぎの注意もあわせてご確認ください。
万能・シャーシ・モリブデン|種類と使いどころ

では、店に並ぶ万能やシャーシ、モリブデン入りは、何が違うのでしょうか。違いは、主に増ちょう剤と、混ぜてある成分です。
まず、万能グリースの多くはリチウム石けんを使っています。協同油脂の解説では、一般工業から自動車、軸受まで最も広く使われていると説明していました。
同じ解説では、リチウム石けんのグリースは、広い温度で使え、耐水性にも優れるとしています。機械の動きでかき混ぜられても崩れにくい、せん断安定性も良いという説明です。クボタが指定する極圧の万能グリースも、この仲間です。
次に、シャーシグリースです。JISの自動車用シャシーグリースは、カルシウム石けんを使い、耐荷重性と圧送性が良いとされています。
協同油脂は、カルシウム石けんのグリースは約70℃以下で、低速や低荷重の滑り軸受に向くとしていました。水を使う場所の潤滑に適するのも特徴です。
このカルシウム石けんのグリースは、カップグリースと呼ばれることもあります。ひまし油系の脂肪酸を使ったものは、約100℃まで使えるそうです。イセキのカタログにも、農機や自動車の圧送給油専用で、シャシー部に使う耐水性と付着性に優れたグリスが載っていました。
また、ウレアのグリースは、耐熱性と耐水性に優れる非石けん系の代表だと説明されています。
ウレアのグリースは、製鉄所の設備のほか、自動車や電装部品にも多く使われているそうです。
そして、モリブデン入りです。JISの高荷重用グリースは、二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を含み、衝撃のかかる高い荷重に使うものでした。
実際に、ENEOSの二硫化モリブデン入りのグリースは、建設機械や農業機械の軸受や歯車を用途に挙げています。ただし、どこに使うかは、取扱説明書の指定が先です。
イセキのカタログには、田植機の植込杆専用のグリースも載っていました。機械や場所ごとに専用品があるので、取扱説明書の表で確かめるのが確実です。
なお、雨ざらしでさびやすい場所の手入れは、農機具の雨ざらしで傷む場所と5つの数字もあわせてご確認ください。
トラクターのグリスのおすすめと、グリースガンの選び方
後半では、ここまでの基準で、具体的なグリスとグリースガンを条件ごとに整理します。最後に、自分でそろえる場合とお店に頼む場合の費用も比べました。
条件で選ぶグリス|純正・指定の代わり・汎用の3つ

まず、グリスを3つの条件に分けて並べます。どれが上という順位ではなく、手に入りやすさと指定との近さの違いです。
| 条件 | 商品 | 値段の例 |
|---|---|---|
| 純正(クボタ) | クボタ純グリースNo.2 400g(07909-40120) | 958円 |
| 指定の代わり | ENEOS エピノックAP(N)2号 400g | 1,260円(送料無料の例) |
| 指定の代わり | 出光 ダフニーエポネックスSR No.2 | 20本で15,100円(送料無料の例) |
| 汎用 | リチウムグリース2号 400g(モノタロウ) | 560円 |
まず、純正のクボタ純グリースNo.2は、農機の部品通販で400gが958円でした。同じ店の楽天市場では958円に送料900円がかかる表示で、まとめ買いでないと割高になります。
なお、純正品はAmazonでは20本入りのケースが出ていました。ヤンマー純正のカートリッジグリスEP-2も、400gの20本入りで12,078円の表示です(取扱停止中)。
次に、指定の代わりのエピノックAP(N)2号は、楽天市場で400gの1本が送料無料の1,260円でした。本体が800円台で、送料が別にかかる店もあります。ダフニーエポネックスSRは、20本入りが送料無料で15,100円の例です。
なお、Amazonのエピノックは、400gの1本売りで、0号・1号・2号から番号を選ぶ形でした。注文するときは、2号を選んでいるか確かめてください。
そして、汎用のリチウムグリース2号は、400gで560円でした。リチウム石けんで2号なので、種類と番号は指定に近い品です。使える温度は-20℃から130℃で、基油は鉱物油と表示されていました。
ただし、汎用品は極圧の表示がないものもあり、取扱説明書の指定とまったく同じとは限りません。指定を優先したいなら、純正か指定の代わりを選ぶのが確実です。
汎用品を選ぶときは、袋や缶にJCMAS GKの表示があるかも見ておくと安心です。クボタは、純正がない場合の選択肢として、この規格品を挙げていました。
一方で、クボタのよくある質問は、グリースなどに市販品を使うと、メーカー保証の対象外になるため推奨しないと答えています。規格が同じでも成分が違えば、機械の動きに影響する場合があるそうです。
そのため、保証期間中の機械は、純正を選ぶのが確実です。迷ったときは、購入した販売店に確かめてから選びましょう。
- 取扱説明書の指定(銘柄・種類)
- ちょう度番号(No.2なら「2号」)
- 容器(400gのじゃばらか、缶か)
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【即日発送】クボタ 純グリース No.2 400g 農機用グリース / 純正 純正グリース 給脂作業 円滑作用 防錆 耐摩耗 異物混入防止 農機具 農業機械 アスノーカ
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エネオス ( ENEOS ) 工業用グリース エピノックAP(N) 2 400g ( 2525003 )
なお、どの品も、前に入っていたグリスと種類をそろえるのが前提です。迷ったら、取扱説明書の指定に合わせてください。
グリースガンは手動のレバー式|高圧エアー式は使わない

続いて、グリースガンです。最初に決めるのは、手動か、エアーなどの動力かです。
クボタKLシリーズの取扱説明書は、グリースポンプは手動のハンドガン式を使うよう書いていました。さらに、高圧のエアーポンプ式は使わないよう求めています。
同じ取扱説明書では、前車軸受はプラグを外し、グリースがにじみ出てくるまで入れるとしていました。グリースガンで3〜4回が目安です。
つまり、トラクターのグリスアップには、手でレバーを握る型を選ぶのが取扱説明書に沿った選び方です。機種によって使えるガンが違うこともあるので、お手元の取扱説明書でも確かめてください。
また、グリースガンのJIS規格は、ガンの口金がJISのグリースニップルに合う構造であるよう定めています。国内で売られている手動のガンなら、トラクターのニップルに当てて使えるのが基本です。
なお、グリースがどうしても入らないときは、ガンではなくニップルが原因のこともあります。クボタは、補充されない場合はグリースニップルの点検や交換を勧めていました。
次に、グリスの詰め方です。ヤマダのグリースガンの取扱説明書では、カートリッジ式はキャップを外して本体にねじ込むだけでした。
一方、缶から詰める手詰めは、ヘラで少しずつ取って油筒に入れ、そのあと空気を抜く手順です。手間を考えると、カートリッジが入るガンのほうが扱いやすくなります。
同じ取扱説明書は、手詰めの量は指定の容量以下で使うよう書いていました。
さらに、コスモは、自社のじゃばら容器は日本製のグリースガンにすべて対応できると説明しています。グリースガンの寸法は、JISで外径18mm、内径12.9mmと決められているそうです。
ここで、純正グリスの400gとガンの組み合わせを考えてみます。純グリースNo.2も400g入りなので、400g用のガンと容量がそろいます。じゃばら式かどうかは、買う前に商品の表示で確かめてください。
ちなみに、ノズルの形も選ぶ目安になります。質問サイトでも、50cmほどの曲がるホースや、チャック式のノズルを勧める声がありました。
400gカートリッジが入るガンを選ぶ|容量と吐出量

では、具体的にどのガンを選べばよいのでしょうか。ここでは、グリースガンの専門メーカーのヤマダと、通販の品を並べます。
| 型式 | カートリッジ | 1回の吐出量 | 値段の例 |
|---|---|---|---|
| ヤマダ KH-500S | 420mL(手詰め500mL) | 1.0mL | 5,718円 |
| ヤマダ CH-400 | 420mLじゃばら専用 | 1.0mL | 4,398円 |
| ヤマダ KH-120 | 85mLじゃばら(手詰め140mL) | 0.6mL | 4,178円 |
| モノタロウ MG002 | 400gじゃばら(手詰め600g) | 記載なし | 2,198円 |
まず、ヤマダのKHシリーズのKH-500Sは、420mLのじゃばらカートリッジが入り、1回の吐出量は1.0mLです。付属のノズルはチャック式で、細いホースも付いていました。
次に、CH-400は、420mLのじゃばらカートリッジ専用で、吐出量は1.0mLです。240mmのまっすぐなノズルが付き、グリース付きの品は5,498円でした。ノズルを付ける口のねじはRc1/8で、標準のノズルを外して、ほかのノズルや細いホースに付け替えられるとされています。
一方、KH-120は85mLの小さなじゃばらを使う小型のガンです。吐出量は0.6mLと少なめでした。
同じシリーズには、手詰め400mLで210mLのじゃばらが入るKH-35もあり、吐出量は1.0mLです。手詰め専用のKH-32は、吐出量が1.6mLと多めでした。
そして、通販のレバー式のMG002は、400gのじゃばらが入り、2,198円でした。ただし、吐出量やノズルの形は、販売ページに書かれていませんでした。
具体的には、トラクターの各部にまとめて入れるなら、400g級のKH-500SかCH-400が扱いやすい大きさです。1回の吐出量が多いほど、少ない回数のレバー操作で入ります。
- 手動のレバー式か(取扱説明書で高圧エアー式が禁止されていないか)
- 買うグリスの容器(400gのじゃばら)が入るか
- ノズルの形(まっすぐ・チャック式・ホース)
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ヤマダ ハンドグリースガン KH-500S 1丁 ▼485-6287 ●YU501
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YAMADA カートリッジグリースガン 854626 CH-400(420mLカートリッジ専用)
なお、ニップルにしっかり固定したいときは、ロック式の口金もあります。ヤマダのグリースロックカプラーGLC-70は、7,148円の表示でした。
1回分の費用|自分でそろえるか、JAに頼むか
最後に、費用を比べておきます。自分でそろえる場合は、グリス1本とグリースガン1本が最初の出費です。
たとえば、純正のクボタ純グリースNo.2の958円と、ヤマダのKH-500Sの5,718円を合わせると、6,676円です。2本目からは、グリス代だけで済みます。
一方、JAハイナンの料金表では、トラクターの各部のグリースアップが0.4時間で2,640円でした。30馬力クラス以下の、工賃だけの金額です。出張してもらう場合は、出張費の1,650円が加わります。
つまり、自分でそろえる最初の費用は、JAに2〜3回頼む金額と同じくらいです。グリスアップは50時間ごとが目安なので、使う時間が長い方ほど、自分でそろえる意味が大きくなります。
KLシリーズのパワクロ(半クローラ)仕様では、電子メータに次のグリスアップの時期を知らせる表示もありました。グリスアップのあとに経過時間をゼロに戻しておくと、次の時期にメッセージが出る仕組みです。
ちなみに、グリスアップの間隔は、クボタKLシリーズの取扱説明書で50時間ごとでした。ヤンマーも、50時間または1年のどちらか早いほうを目安にしています。
ただし、重い作業機を外すジョイントや、手の届きにくい場所は、無理をしないほうが安全です。点検のついでにお店に頼むのも、立派な選び方です。
もし、グリス切れで修理になったときの費用感は、トラクターの修理費用の相場で確かめられます。
また、油が漏れて修理になったときの費用は、トラクターの後輪のオイル漏れ費用もあわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
ホームセンターのグリスでも大丈夫ですか?
取扱説明書の指定と、種類とちょう度番号が合っているかが目安です。クボタKLシリーズの取扱説明書は、純グリース№2が手に入らない場合の代わりの銘柄やJCMAS GK規格品を挙げていました。ただし、クボタのよくある質問では、市販品はメーカー保証の対象外になるため推奨していません。保証期間中は、純正を選ぶと安心です。
モリブデン入りのグリスは、どこに使いますか?
JISでは、二硫化モリブデンなどを含むグリースは、衝撃のかかる高い荷重の場所に使う種類です。ただし、使う場所は取扱説明書の指定が先です。今入っているグリスと種類が違う場合は、混ぜないように入れ替えてください。
エアー式や電動のグリースガンは使えますか?
クボタKLシリーズの取扱説明書は、手動のハンドガン式を使い、高圧のエアーポンプ式は使わないよう書いています。使えるガンは機種で違うことがあるので、お手元の取扱説明書で確かめてください。
グリスは、何本買っておけばいいですか?
使う量は機種と作業時間で変わるため、決まった本数はありません。ガンに入れる1本と、替えの1本があれば、作業の途中で切れても困りません。グリスアップは50時間ごとが目安なので、使った時間と減り方を見て足していきます。
【まとめ】トラクターのグリスのおすすめは、指定の番号から選ぶ
ここまで解説したとおり、トラクターのグリスのおすすめは、取扱説明書の指定から決まります。最後に、選ぶ順番を整理しておきます。
- 取扱説明書のオイルとグリースの表で、種類と番号を確かめる
- 「No.2」は硬さの番号で、袋の「2号」と同じ
- 純正がなければ、取扱説明書が挙げる代わりの銘柄か規格品を選ぶ
- 種類の違うグリスは混ぜず、替えるときは古いものを押し出す
- グリースガンは手動のレバー式で、400gのじゃばらが入るもの
この5つのうち、見落としやすいのが4番の種類です。前に何を入れたか分からないときは、取扱説明書の指定のものに戻すのが確実です。
そして、ガンは高圧のエアー式ではなく、手動のものを選びます。400gのじゃばらでグリスとそろえておけば、詰め替えの手間もかかりません。
費用の見通しも整理しておきます。純正のグリス1本とヤマダのKH-500Sで6,676円、JAに頼むと1回2,640円からでした。
まずは、お手元の取扱説明書のグリースの欄を開くところから始めましょう。番号と種類が分かれば、店でも通販でも迷わずに選べます。
なお、この記事の金額は2026年10月時点で公表されている内容をもとにした目安です。店や時期によって変わります。
グリスの種類や量、グリスアップの場所は、必ずお手元のトラクターの取扱説明書に従ってください。判断に迷うときは、メーカーの販売店やJAの農機センターにご相談ください。