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クボタKLシリーズの取扱説明書に、モンローの調整で見落としやすい一文がありました。傾斜地モードで合わせた傾きの補正は、エンジンをかけ直すと標準の値に戻る、という内容です。
つまり、前の日にきれいに合わせたつもりでも、翌朝には元に戻っていることがあります。調整は一度で終わりではなく、作業のたびに確かめるものだということです。
一方で、同じ取扱説明書には、よく使う設定を覚えさせる方法も載っていました。スイッチを5秒長押しすると、自分の設定を記憶できるというものです。
モンローは付いているけれど、ずっと「水平」のまま使っている。畝立てや傾きのある畑で、仕上がりが斜めになってしまう。
ダイヤルやスイッチが多くて、どれを触ればよいか分からない。そんな方に向けて、モンローの調整のしかたを取扱説明書の原文から整理した記事です。
結論から言うと、最初にモードを作業に合わせます。次に角度調節ダイヤルと傾斜地の補正を使い、最後に作業機の取り付けを確かめるのが近道です。

この記事で分かることは、次の4つです。
- モンローの3つのモードと、作業ごとの選び方
- 角度調節ダイヤルと、傾斜地モードの補正のしかた
- 作業機の取り付けで合わせる所
- 耕深や感度の設定、設定の記憶、メーカーごとの違い
どれもメーカーの取扱説明書や製品ページで確かめた内容です。質問サイトの情報は、伝聞であることを添えて紹介しています。
トラクターのモンロー調整は、まず何を合わせる?
前半では、モンローのモードとダイヤルの使い方を確かめます。そのうえで、作業機の取り付けで合わせる所を見ていきます。
モンローとは|水平・傾斜地・切の3つのモード

モンローは、トラクターが傾いても、後ろの作業機の左右の傾きを自動で直す仕組みです。クボタの呼び名で、取扱説明書では「モンローマチック」とも書かれています。
調整の前に、まずモードの違いを押さえておきます。クボタKLシリーズの取扱説明書では、モンロスイッチを押すたびに、水平、傾斜地、切(手動)の順に切り替わります。
水平は、トラクター本体の傾きにかかわらず、作業機を水平に保つモードです。取扱説明書は、あぜ際の耕うん、枕地、代かきロータリーでの均平作業などを例に挙げていました。
畑では、畝立てや畝崩しの作業も、水平モードの使いどころとして書かれていました。整地板を使った均平作業も同じです。
傾斜地は、傾きのある畑で、作業機を畑の面と平行に保つモードです。傾斜のある畑の耕うんや、マルチ、リッジャの作業が例として書かれていました。
そして切(手動)は、自動の制御を止めるモードです。取扱説明書は、このときリフトシリンダの長さを一定に保つ「位置制御」になると説明しています。
なお、後で紹介するワンタッチ耕うんモードのスイッチを押した場合も、モンローは水平になります。押したかどうかで、今のモードが変わることを覚えておきましょう。
水平か傾斜地を選んでいるときは、メーターのモンロランプが点きます。切のときはランプが消えるので、今のモードはランプで見分けられます。
また、スイッチを触る順番にも注意があります。取扱説明書は、各スイッチはエンジンをかけてから操作するよう書いていました。
エンジンをかけた瞬間は、バッテリーの電圧が一時的に下がるからです。そのときに押したスイッチは、受け付けられない場合があるとされています。
つまり、調整の出発点は、作業に合ったモードを選ぶことです。ダイヤルを回す前に、ランプで今のモードを確かめておきましょう。
なお、モンローの仕組みは、メーカーや機種で細かく違います。同じ名前でも、手元の取扱説明書で呼び方とスイッチの場所を確かめてください。
モンローが効かずに困っている方は、トラクターの自動水平が効かないときの確認順もあわせてご確認ください。
角度調節ダイヤル|作業機をわざと傾けて保つ

モンローの調整で、まず覚えておきたいのが角度調節ダイヤルです。作業機を水平ではなく、わざと少し傾けたまま保ちたいときに使います。
クボタの取扱説明書では、このダイヤルの使い方が3つに分けて書かれていました。水平の位置にすると、作業機は水平に保たれます。
次に、左下の方向へ回すと、作業機は左下がりに保たれます。反対に、右下の方向へ回すと右下がりに保たれる、という仕組みです。
たとえば、取扱説明書は幅の広い畝を立てる作業を、水平以外に合わせる例に挙げていました。畑の形や水の流れに合わせて、仕上がりの傾きを決めたいときの機能だと言えます。
ただし、このダイヤルが使えるのは、モンロスイッチが水平のときです。取扱説明書には、ランプが消えているときはダイヤルを回しても角度は変わらない、とも書かれていました。
ですから、ダイヤルを回しても何も起きないときは、先にスイッチを見ます。切になっていれば、水平に切り替えてから回し直します。
また、作業機を上端の近くまで上げたときの動きも知っておくと安心です。水平モードでは、上端付近で作業機の姿勢が本機と平行に保たれると書かれていました。
そのため、畑の端で作業機を上げたときは、ダイヤルで付けた傾きとは違う姿勢になります。上げたときの姿勢だけを見て、故障と決めつけないようにしましょう。
ダイヤルの形や目盛りは、機種によって違う場合があります。少し回しては耕して仕上がりを見る、という手順で合わせていくのが確実です。
なお、メーターに「モンロ角度調節の異常」という表示が出る機種もあります。取扱説明書は、その場合はモンロスイッチを切にして、手動スイッチで作業機を平行にするよう書いていました。
さらに、合わせた位置は、メモか写真で残しておくと次の作業が楽になります。作業機を付け替えたときにも、元の位置へ戻しやすくなるからです。
メーターのほかのランプの意味も知りたい方は、トラクターの警告灯の見分け方もあわせてご確認ください。
傾斜地モードの補正|手動スイッチで傾きの差を小さくする
傾きのある畑では、傾斜地モードを使います。それでも作業機の傾きが畑の面と合わないときは、補正という調整ができます。
クボタの取扱説明書によると、補正にはモンロ手動スイッチを使います。斜面と作業機の傾きの差が大きいときに、その差を小さくできるとされていました。
モンロ手動スイッチには、上げと下げの2つがあります。上げを押している間は作業機の右側が上がり、下げを押している間は右側が下がる仕組みです。
ただし、補正には条件があります。取扱説明書は、トラクターが水平な所にあるときは補正できないとしていました。
つまり、補正は実際に傾きのある畑に入ってから行うものだということです。平らな場所で合わせようとしても、思うようには動きません。
また、調整できる幅には限りがあります。いっぱいまで動かしても差が大きいときは、切か水平で使うよう書かれていました。
そして、冒頭でもふれたとおり、補正の量はエンジンをかけ直すと標準の値に戻ります。休憩でエンジンを止めたあとは、もう一度合わせ直す必要があるわけです。
さらに、畑の状態にも左右されます。取扱説明書は、凸凹の激しい畑では、傾斜地モードで十分な精度が得られない場合があるとしていました。その場合は、切で使うよう勧めています。
実際の流れとしては、傾きのある畑に入ってから傾斜地モードにし、少し耕して仕上がりを見ます。ずれが大きいときだけ、手動スイッチで少しずつ補正していきます。
このように、傾斜地モードの補正は便利ですが、毎回の確認が欠かせません。補正の前に確かめたいことを、次にまとめました。
- トラクターが傾きのある所にいるか(水平な所では補正できない)
- エンジンをかけ直していないか(かけ直すと標準の値に戻る)
- 畑の凸凹が激しすぎないか(精度が出ないときは切で使う)
切にする作業|プラウ・フロントローダ・片寄った作業機
モンローは、いつも入れておけばよいわけではありません。取扱説明書には、あえて切にして使う作業がいくつも書かれていました。
まず、左右のオフセットが大きく、重さのバランスが悪い作業機です。オフセットとは、作業機の中心がトラクターの中心から左右にずれていることを言います。
取扱説明書は、こうした作業機はモンロスイッチを切で使うよう書いていました。水平モードと傾斜地モードの両方に、同じ注意が載っています。
次に、フロントローダの作業など、モンローが要らない作業です。この場合も、切で作業するよう書かれていました。
また、プラウの作業では、切にしたときの位置制御が役に立ちます。リフトシリンダの長さを手動スイッチで決めた長さに保つので、車体が傾いても長さは変わりません。
たとえば、リバーシブルプラウの使い方も載っていました。普通に耕すときは、水平モードで作業機を上げて車体と平行にしてから、切にするという手順です。
一方で、切には注意もあります。切のときは、作業機を上端付近まで上げても、本機と平行にはならないと書かれていました。
そのため、取扱説明書は、切で作業機を上げるときは注意するよう書いていました。手動で傾けたまま上端まで上げると、ジョイントの音が大きくなる場合があるそうです。
さらに、切でエンジンを止めると、そのときの傾きを覚えておく仕組みがあります。次にエンジンをかけると、覚えた傾きに作業機が戻るので、驚かないようにしてください。
また、モンロー外部操作スイッチというものもあります。作業機を付けるときに、ロアーリンクの高さを変えるためのスイッチです。
取扱説明書は、このスイッチもモンロスイッチを切にしてから操作するよう書いていました。入のまま操作すると、手を離したときに元の水平の位置に戻るからです。
加えて、ドラフト付きの仕様では、モンローを使う順番が決まっていました。オートスイッチを先にドラフトにして、そのあとでモンロスイッチを水平か傾斜地にする、という順番です。
作業機の付け方を合わせる|チェックチェーン・リフトロッド・トップリンク

スイッチやダイヤルを合わせても仕上がりが整わないときは、作業機の付け方を見直します。モンローは、三点リンクのつなぎ方の影響を受けるからです。
まず、チェックチェーンです。チェックチェーンは、作業機が左右に振れすぎないように止める鎖のことです。
クボタの取扱説明書では、作業機ごとに張り具合の目安が表になっていました。主なものを次の表にまとめます。
| 作業機 | チェーンの張り具合 |
|---|---|
| ロータリ | 横に1〜2cm動く程度 |
| プラウ・ハロー・サブソイラ・ディガー | ゆるめる(横に5〜6cm動く程度) |
| モーア・ヘイレーキ・テッダ・リッジャ・カルチベータ | 軽く締める |
また、張りすぎにも注意が書かれていました。チェーンを張りすぎると、モンローが動くときに三点リンクへ無理な力がかかるそうです。
次に、リフトロッドです。取扱説明書は、リフトロッドとリフトシリンダの先端の取り付け穴を、左右対称にするよう書いていました。左右で穴が違うと、それだけで傾きがずれる原因になります。
さらに、トップリンクの長さです。トップリンクを伸び縮みさせると、作業機の傾きを調整できます。調整したあとは、ナットでしっかり止めるよう書かれていました。
もう1つ、切換スイッチという設定もあります。取扱説明書は、ロアーリンクの幅や穴の位置に合わせて、1・2・3の中から選ぶよう書いていました。
どの番号を選ぶかは、機種と作業機の組み合わせで表に決められています。なお、モンロが切のときは、このスイッチは操作できないとされていました。
なお、トップリンクの穴や長さ、ロアーリンクの穴は、作業機によって決まっています。作業機側の取扱説明書を見て合わせるのが基本です。
加えて、作業機を付け外しするときは、必ずエンジンを止めます。取扱説明書は、固くて平らな場所で作業するよう書いていました。
付けたあとは、油圧で作業機を上げ下げして、トラクターに当たらないかを点検します。ジョイントが外れていないかも、このときに確かめるよう書かれていました。
ジョイントの手入れも気になる方は、トラクターのユニバーサルジョイントのグリスアップ手順もあわせてご確認ください。
トラクターのモンロー調整で、仕上がりを整えるには?
後半では、モンローと別に働く耕深の設定や、設定の記憶のしかたを確かめます。メーカーごとの違いと、調整してもずれるときの考え方もまとめます。
耕深と感度は別の設定|オートの標準・敏感とドラフト

仕上がりが波打つときは、モンローだけでなく深さの設定も見ます。モンローは左右の傾きを、オートは上下の深さを受け持つ、別の仕組みだからです。
クボタの取扱説明書では、オートスイッチを押すたびに、標準、敏感、Eオート、切の順に切り替わります。ドラフト付きの仕様では、そこにドラフトが加わります。
標準は、浅い耕うんから深い耕うんまで、一般的な作業に使うモードです。敏感は、湿田での作業や代かき、そのほか仕上がりに応じて使うと書かれていました。
なお、標準や敏感を選んでいても、ロータリーなどの作業機が付いていないときは、オートのランプは消えると書かれていました。ランプが点かないときは、作業機の接続も見てください。
つまり、感度を上げたいときは、モンローではなくオートのモードを替えるということです。モンローを触っても深さのムラは直らないので、混同しないようにしましょう。
Eオートは、ロータリーのカバーを上げたまま、荒起こしなどをするときのモードです。カバーを上げて耕すときは、Eオートか切にするよう書かれていました。
また、深さそのものは耕深調節ダイヤルで決めます。取扱説明書は、タイヤの沈み方が場所によって大きく変わる畑では、ダイヤルで調節するよう書いていました。
さらに、ダイヤルを浅から1の付近にすると、作業機を吊り上げる制御になるそうです。湿田や代かきの作業で使うよう書かれていました。
加えて、ドラフト付きの仕様では、トップリンクの付ける穴でも感度を変えられます。上の穴を使うほど、ドラフトの感度が敏感になるという説明でした。
ただし、ロータリーの作業では、トップリンクの部分にストッパピンを入れておきます。ピンを外したまま耕すと、オートが正しく動かない場合があると書かれていました。
一方、走る速さも仕上がりに関わります。クボタの「クボタのたんぼ」は、代かきの速さを時速およそ2〜4kmとし、できるだけ低速で行うとしていました。
モンローとオートと速さは、それぞれ別に合わせるものです。仕上がりがおかしいときは、どれが原因かを1つずつ切り分けていきましょう。
代かきや耕うんの速さと燃料の関係も知りたい方は、トラクターの燃費と作業のしかたの関係もあわせてご確認ください。
よく使う設定を記憶させる|ワンタッチ耕うんモード
毎回スイッチを合わせ直すのが手間なら、設定を覚えさせる方法があります。クボタKLシリーズでは、ワンタッチ耕うんモードという機能がその役目を持っていました。
取扱説明書によると、このスイッチを押すと、一般的な畑で耕すための標準の設定になります。モンロ水平、オート標準、オートアップ入り、バックアップ入り、AD倍速の組み合わせです。
この標準の設定は、作業に合わせて変えられます。たとえば、傾斜地のモンローを使いたいときは、モンロスイッチで傾斜地に切り替えるといった具合です。
取扱説明書には、バックアップが要らない場合の例も載っていました。バックアップスイッチを押して切にする、という変え方です。
そして、よく使う組み合わせは、ワンタッチ耕うんモードとして記憶できます。手順は次の3つでした。
まず、ワンタッチ耕うんモードのスイッチを押して、ランプを点けます。次に、各スイッチで、自分のよく使う設定に変えます。
最後に、ワンタッチ耕うんモードのスイッチを5秒間長押しします。メーターから「ピ」という音が鳴れば、設定が記憶されたという合図です。
また、工場から出たときの設定に戻す方法も書かれていました。スイッチを押し続けると、約5秒で1回目、さらに約5秒で2回目の音が鳴り、初期の設定に戻ります。
なお、取扱説明書には、エンジンを止めても止める前の状態を覚えているとありました。一方、傾斜地モードの補正の量は、エンジンをかけ直すと標準に戻ります。
このように、覚えてくれる設定と、毎回戻る調整があるわけです。どちらに当たるかを知っておくと、朝いちばんの確認が短く済みます。
家族で同じトラクターを使う場合は、記憶させた設定を紙に書いて貼っておくのも1つの方法です。誰が乗っても、同じ仕上がりに近づけられます。
メーカーで呼び名と調整できる項目が違う|UFO・水平感度

モンローという呼び名は、クボタのものです。ほかのメーカーでは、同じような働きの仕組みが別の名前で呼ばれています。
たとえば、ヤンマーのYT2Aの紹介ページでは「UFO」と呼ばれていました。UFO(水平)とUFO(傾斜地)の2つが紹介されています。
さらに、ヤンマーのページには、UFO操作ボックス(U仕様)で調整できる項目も書かれていました。作業機の上げる高さ、下げる速さ、傾きのモードなどです。
また、ヤンマーのYT4・YT5シリーズの自動制御のページでは、作業機を水平に保つ制御が紹介されていました。水平の角度は、任意に設定できるとされています。
そのページでは、モニターの「かんたん作業設定」から作業を選ぶ使い方も紹介されていました。設定は、自分に合わせて変えられるとされています。
一方、イセキのTJWシリーズのカタログでは「自動水平」と呼ばれていました。自動水平モード、傾斜地モード、平行モードが載っています。
そして、イセキのカタログには、操作ボックスの項目として「水平感度」と「傾き調整ダイヤル」がありました。メーカーによっては、水平の感度を調整する項目があるということです。
なお、ここで紹介したのは、製品ページやカタログで確かめられた範囲です。三菱マヒンドラ農機の仕組みは、公式の資料を見つけられなかったため、この記事では扱っていません。
このように、名前もダイヤルもメーカーと機種で違います。ほかの方の説明をそのまま当てはめず、自分の機種の取扱説明書で同じ働きのスイッチを探すのが確実です。
中古で買ったトラクターで取扱説明書がない場合は、販売店かメーカーの窓口に型式を伝えて相談してください。型式は、車体の銘板で確かめられます。
調整してもずれるとき|基準の合わせ直しは購入先へ

ここまでの調整をしても、作業機がいつも片側に数cm傾くことがあります。その場合は、センサーの基準がずれていることも考えられます。
たとえば、Yahoo!知恵袋に、クボタGB175についての質問がありました(2020年)。自動水平にしても、片側が約5cm傾くという内容です。
回答には、水平な場所でセンサーの基準を書き込み直す手順が紹介されていました。
ただし、これは回答者の説明で、機種によって手順は違います。知恵袋側も、内容が正しいことを保証していません(🟡伝聞)。
ですから、基準の合わせ直しは、自分でまねをせず購入先に頼むのが安全です。その回答でも、それで直らなければコントローラーの故障が考えられるとされていました。
また、作業機のまわりを見るときは、安全の手順を守ります。農研機構の農作業安全の資料は、点検や調整の前に作業機を支える手順を示していました。
作業機を上げて油圧をロックし、駐車ブレーキをかけ、エンジンを止めます。そのうえで、作業機が落ちないよう、ブロックなどを下に入れて支えるという流れです。
さらに、エンジンを止めると、油圧が自然に下がる場合があるとも書かれていました。持ち上げた作業機の下には、体を入れないようにしてください。
整理すると、モードとダイヤル、補正、作業機の取り付けを見るところまでは、自分で確かめられます。センサーの基準や配線、油圧の部品は、購入先に任せる部分です。
また、取扱説明書は、リフトシリンダの取り付けや取り外しも購入先に相談するよう書いていました。モンローのシリンダまわりは、自分で外さないようにしましょう。
購入先に頼むときの費用は、モンローの調整だけの料金表は見つかりませんでした。目安になるのは、整備の時間あたりの料金です。
JAの農機の料金表では、1時間あたり6,600〜8,800円の例がありました(地域で違う)。これに出張料や部品代が加わるので、頼む前に見積もりを取ってください。
相談の前には、型式、使っていたモードとダイヤルの位置、傾く向きと量をメモしておきます。写真があれば、さらに伝わりやすくなります。
調整や修理を頼むときの費用を比べたい方は、トラクターの修理費用の相場もあわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
モンロ角度調節ダイヤルを回しても、作業機が動かないのはなぜですか?
クボタKLシリーズの取扱説明書では、モンロスイッチのランプが消えているときは、ダイヤルを回しても角度は調整できないと書かれています。モンロスイッチを水平に切り替えてから、もう一度回してください。
傾斜地で合わせた傾きが、次の日に戻っているのはなぜですか?
クボタKLシリーズの取扱説明書では、傾斜地モードでモンロ手動スイッチを使って補正した量は、エンジンを再始動すると標準の値に戻ると説明されています。作業を始めるたびに、補正を合わせ直してください。
プラウやフロントローダの作業でも、モンローは入れたままでよいですか?
クボタKLシリーズの取扱説明書では、フロントローダの作業など、モンローが要らない作業は切で行うよう書かれています。プラウ作業は、切にしたときの位置制御で使う方法が紹介されています。作業機の取扱説明書もあわせて確かめてください。
モンローの調整を販売店に頼むと、いくらかかりますか?
モンローの調整だけの料金表は見つかりませんでした。JAの農機の料金表では、整備の時間あたりの料金が6,600〜8,800円の例があり、出張料や部品代が加わります。地域で違うので、見積もりを取ってください。
【まとめ】トラクターのモンロー調整は、モードと作業機から合わせる
ここまで解説したとおり、トラクターのモンロー調整には、合わせる順番があります。最後に、その要点を整理しておきます。
- 作業に合わせて、水平・傾斜地・切のモードを選ぶ(ランプで確かめる)
- 傾けたいときは、水平モードで角度調節ダイヤルを回す
- 傾斜地の補正は、エンジンをかけ直すと標準に戻る
- チェックチェーン・リフトロッド・トップリンクの付け方を合わせる
- 深さのムラはオートの設定、ずれが残るときは購入先へ
この5つのうち、いちばん大事なのは最初のモード選びです。モードが作業に合っていないと、ほかの調整がうまく働かないからです。
次に、角度と補正、作業機の取り付けを順に合わせます。仕上がりを見ながら、少しずつ動かすのがコツです。
そして、よく使う設定は記憶させておくと、毎回の準備が短くなります。ただし、傾斜地の補正のように毎回戻る調整もあるので、朝の確認は欠かせません。
それでも傾きがずれるときは、自分で基準をいじらず、購入先に相談します。症状を具体的に伝えれば、見積もりも取りやすくなります。
まずは、作業の前に、モンロスイッチのモードと角度調節ダイヤルの位置を確かめるところから始めましょう。
なお、この記事の内容は、2026年10月時点で公表されている取扱説明書と製品ページをもとにしています。機種や仕様によって、呼び名や操作は変わります。
調整のしかたに迷うときは、メーカーの販売店やJAの農機センターに相談してください。